Monday 16 February 2015

イタリア,混迷が続くリビアへUNO部隊派遣を提案

目的は,無政府状態の混乱につけこみ勢力を拡大しようとするDaechの目論見を阻止し,地中海難民を減らすことです.イタリアは,すでに安全上の理由から首都トリポリの駐リビア大使館を閉鎖,2月1日にはリビアに滞在中の自国民に対し出国を促しており,すでに100人のイタリア人が出国しています.かつてイタリアは,5,000人の兵士をアフガニスタンへ派遣しましたが,ロベルタ・ピノッティ防衛相は,距離的に近く,治安状況がイタリアに及ぼす影響が深刻なリビアにはさらに多くの兵士を派遣することになるだろうと述べています.

なお,リビアを経由してイタリアへ向かって地中海を渡ろうとする難民は,増加し続けており,航海中に命を失う人も少なくありません.数日前には330人もの難民が凍死または溺死しています.当該事故の発生後,イタリア当局によって救助された難民の数は,先週の金曜日には700人,土曜日には600人以上,そして日曜日には2,100人にのぼっています.以上,SRFのItalien will UNO-Truppe gegen Dschihad in Libyen anführenとSPIEGELのSeenot auf dem Mittelmeer: Mehr als 2100 Flüchtlinge gerettetからでした.

また,15日付のL'EXPRESS,L'Etat Islamique revendique l'exécution d'au moins 10 Egyptiens chrétiens en Libyeによると,Daechによりリビアで誘拐された少なくとも10人のエジプト人キリスト教徒(コプト派)が殺害されたとのことです.(15日付SPIEGELのNeues Video: IS-Film zeigt mutmaßliche Tötung von 21 koptischen Christenによると殺害されたエジプト人キリスト教徒の数は21人.)

(下の地図上の左下のボタンを押すと難民が辿る経路が,右下のボタンを押すと難民の数が示されます.)

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