Wednesday 23 October 2013

NSAのサイバー空間における情報収集の仕組み(フランス語版ビデオ)

Le Mondeに掲載されていたビデオですが,ようするに,NSAはUPSTREAMとPRISMという道具を用いて,世界中の電子メールやソーシャルネットワークにおけるやりとりの内容を自由に知ることができるということのようです.(クラウドサービスは便利で利用していますが,結局,アップロードしたものはなんでも見られてしまうということです.)サハロフ賞の候補にスノーデン氏に加えていたEUは,目下,NSAによる情報収集の魔の手からEU内のサイバー情報を以下に守るか検討しているそうです.しかし,メルケル首相の携帯電話まで盗聴するとは...



NSAがどのような方法で情報収集をしていたかの詳細については,SPIEGELの記事"Überblick: Was in der NSA-Affäre bisher enthüllt wurde"をご覧下さい.記事は,ドイツ語で書かれていますが,リンク先はたいていが英語圏のメディアです.ドイツもフランスもNSAによってしっかり監視されていたようですから,アメリカとEUの自由貿易協定の交渉の行方が気になります.いずれにせよ,アメリカがEUの首脳たちの信用をすっかり無くしたことは間違いありません.なにしろ,NSAのみならず国ぐるみで世界中の通信を盗聴していたのですから.(例えば,英国のThe Guardian誌の10月25日付の記事"NSA monitored calls of 35 world leaders after US official handed over contacts"をご参照ください.)


本ブログ内の関連ポスト:
"NSAによる要監視国のランク付けを示す地図";
"ベルリンのアメリカ大使館による盗聴の仕組み(SPIEGEL TV)";
"twitter上で流れるNSAの冗談画像"

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