Tuesday 29 October 2013

ベルリンのアメリカ大使館による盗聴の仕組み(SPIEGEL TV)

ドイツ語ですが,SPIEGELのこちらのビデオに,メルケル首相や政府要人の通信がどのように盗聴されていたかが判り易く解説されています.メルケル首相の携帯電話などを盗聴する方法には二種類あって,ひとつはトロイの木馬型のウィルスのようなものを忍び込ませてデータを盗み取る,もうひとつは単純に通信電波を傍受するといったものです.なお,ベルリンのアメリカ大使館にはCIAとNSAから任命されたエージェントが常駐しているようですが,盗聴目的のため,敷地を取り巻く壁の一カ所の材質がおそらくガラス繊維のような電波を通し易い材質で作られているようです.なお,下の地図はSCS(Special Collection Service)のネットワークを示しています.

それでも,メルケル首相はEUの情報保護法の成立についてはあまり乗り気ではなさそうです.(Cf. "Trotz Abhöraffäre:Merkel bremst beim Datenschutz in Europa" in SPIEGEL, 28.10.2013")


この地図には日本の地名が見えませんが,さらに下の図を見るとFORNSATによってしっかり通信傍受がされていることがわかります.(Free Snowden.isこちらのページに掲載されている画像)そして,いくら日本側が同盟国と言っても,先方はそうは思っていないかもしれないことも...その上さらに,アメリカへの操の証である特定秘密保護法を成立させるのですから,まったく不思議な国です.


さらにこちらは,Spiegelがエドワード・スノーデン氏が公開した情報に基づいて作成したNSAの情報収集の主要対象国の地図ですが,日本もTPPについての交渉が開始された2010年以降そのひとつになっています.


"NSAによる要監視国のランク付けを示す地図";
"NSAのサイバー空間における情報収集の仕組み(フランス語版ビデオ)";
"twitter上で流れるNSAの冗談画像"

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